メンテナンス・修理補修

2017年8月 4日 (金)

RFTスタジオ・パワーアンプ

暫くお休みにしていましたメンテナンスを再開しました。
来月からレコードコンサートを毎月定期にしていきますので、その折に公開できるかもしれません。
旧東ドイツのパワー・アンプには、出力管にEL12nを使用したもの、EL34/EL36を使用したタイプとあります。EL34のアンプは、西側に送れること10年程度あるようです。RFT傘下のメーカーがTELEFUNKEN EL34を生産するようになってから、アンプを製造することになったとみています。
余談ですが、TELEFUNKENにはEL34がメタルベース以降5穴ウイング付、5穴、更に4穴がありました。この4種類以外は見たことも聞いたこともありませんので、まずはこの4種類のみと考えることにします。
このうち、TELEFUNKENの自社工場で生産されたものは、3種類で、4穴は全てRFTにての生産となりました。と私もそう解説してきました。5穴プレートまでは、テレフンケンの製造工場コードが入っていましたが、4穴にはそれを見たことがないためです。RFT製造のEL34はでは、どこが設計したのかというと、最近整理をしてみるとそれはTELEFUNKEN自身ではないかと思うようになりました。あるロットはテレフンケン自社工場製だったと考えるべきでしょう。ラボは当然としても、試験量産品があったのではないかと思っています。
一方RFTも量産するようになると、ベースを薄くしたりして、改良していきます。それらは、正規のTELEFUNKEN EL34に反映していないようですが、色々なOEM品を比較検討して見るとまた異なったことがわかるかもしれません。

 

Dsc_0712初期情報

POWER TUBES  RFT EL12n 2本 プッシュプル動作

RECTIFIER TUBE  RFT EYY13 1本 両派整流

VOLTAGE AMPLIFER TUBES  RFT ECC83 2本 動作方法不明

INPUT TRANSFORMER 型番不明 1台

POWER TRANSFORMER 型番不明 1台

CHOKE COIL 型番不明 1台

OUTPUT TRANSFORMER 型番不明 1台

入力切替なし

トーンコントロールなし

当該機にはNR.7とあります。8台は生産したのではないかと思うのです。

さて、これからメンテナンスです。

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2013年12月13日 (金)

Klangfilm Koffer Staerker-St32622/23 pri RE604ppパワーアンプ

Klangfilm KLV403aの納品も無事終了しましたので、St32622/23のメンテナンスに取り掛かりました。

業務用アンプはその残存の殆どが、長期使用のためにさまざまな手を入れています。今時はオリジナルということに拘る人はいませんが、つい先年までは思っていた以上に居ました。とても面白い人々ですが、お付き合いはしません。当舎はあくまでもソース(ソフト)を再生するための機械と位置付けていますので電気部品性能が劣化した物を使用することはありません。鈍ら包丁でも、包丁といえますが、調理品の味は全く異なることはご存知のことでしょう。当舎が拘るオリジナルとは当時の音の再現であります。部品も音を変えない部品と変えてしまう部品とがあります。それらの見極めが、メンテナンスの本質と考えています。

Dsc_0278

仕上がった1台目を点検しているところの画像です。只今現在音だし中です。SIEMENS KOAXIALとISOPHON ORCHESTERにつないでみると、これは少々強烈な音でした。SN比も良いし、あとは真空管選別によるヒーターハムを落とすか、ハムバランサーを取り付けて落とすかという程度になりました。音質としては、EUROPA JUNIORのRE604pp諸アンプと同じです。

Dsc_0206_2

裏蓋を外してみると、このような状態でした。きれいな方です。ざっと、回路検査と部品点検をして見ましょう。

初段は五極管ですが、現状では使用していません。よって、入力ヴォリュームを新たに付け足したのは、ATTが使用できない状態になったためです。

Dsc_0208

電源トランスは2つあります。一つは高圧用であり、もう一つはフィラメント用です。EUROPAアンプは大型のトランスを使用していますが、分離トランスもそれでメリットがあります。

今回のメンテナンスは、当舎にとってオリジナルの状態にする=復元といういつものメンテですが、それを少しわかるようにして置きましょう。

本気の正式名称は Klangfilm Koffer Staerker-St32622/23 pri ということのようです。その回路図によりますと、アッティネーターは信号部の絞込みではなく、初段五極管の増幅度を変化させることにあります。音質劣化を極力つくらない方法を巧みに採用しているのですから、初段を飛ばしてドライヴァー段からしようするなどという野蛮なことをしては、復元になりません。

本アンプは移動型映画上映に使用したものですから、Koffer Staerkerといわれるのです。ハンディータイプですから、サイズもウェイトも最小にしてつくられたものです。よって、どの部品もその配置、向き方向は勿論のこと全ての部品にそれぞれ意味があるのです。据え置き型のアンプとは、まさにノウハウの集積度においては比較になりません。

Ls401_4

経過中。部品交換は99%終了した。1台目との相違点を点検・確認しているところです。あと数日で、音出しになりましょう。つまり、ステレオ・サウンドが楽しめることになります。

修理は同時に2台以上行うことを旨としています。勿論1台しか入手できないときにはそのままメンテナンスします。2台以上ですと比較対照ができ、非常に助かります。業務機器は、1台1台使用状態が異なり、それぞれ改造を施してある物が大半です。この2台目は1台目と比較して、大変状態が悪いのです。

この2台は、修理依頼品です。販売価格は、1台1,300,000円程だそうですが、真空管は別売になります。なぜなら、このアンプはプッシュプルですが、DCバランサーが付いていません。つまり出力管のバランスは真空管で取るわけです。もちろんバランサーを設置することはできますが、それはオプションで、ご希望があったときにつけるものと考えています。現在調整中の先のアンプに使用しているRE604は、固定バイアス・テストによって10%の誤差を持つことが分かっています。10%は先にも申し上げてあるとおり、ペアとは当舎では申しません。しかし、一般にセルフバイアスで、DCバランサーを持つアンプには、10%で十分ハムキャンセルができます。

Dsc_0361

メンテナンスが終了した状態です。2台並ぶと中々壮観です。

Dsc_0363

本来このアンプはKofferに入っていた物です。両サイドに電源入力付近と出力付近に開口部があり、感電の恐れがあります。カヴァーで保護できますので、それらはその後の処置としましょう。

 

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2013年3月10日 (日)

EMT 139st ステレオ用EQアンプ

ようやく確定申告が終了しました。レコードのリスト更新と真空管やスピーカー・ユニットの販売を続けていくことにしましょう。その前に。

確定申告の時期になる頃に、EMT 139stの調子が悪いとのことで、再びメンテナンスをすることになりました。

左右の出力バランスが違うとの事から発した、メンテは、このアンプも所定の機能と能力が無いことを明かしてしまいました。この間に5台の139/139stのメンテを行った結果、全てのアンプで機能欠損があることと能力低下になっていることが分かりました。当然よれ故にメンテナンスとなったのわけです。しかし、機能欠損と能力低下とはまったく別のものです。生産後20-30年、なかには40-50年を経ているものであれば、使用状況・保管方法によって能力低下と機能不全にいたります。本当に稀ですが、そういうことが起きないと思っている方がいます。最初からまたある日突然、猿以下になっている方がいるのですが、外見は人、人語を発するので、状況を把握して納得できるまでしばしの時が必要です。機能不全は部品劣化やハンダ劣化なのでよって、生じますが、機能欠損は改造によるもので部品交換では復元できません。

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焦点がぼけましたが、黄色コンデンサーが今回追加した部分です。VISHAYの現行品ですので、秋葉原で入手したものでした。必ず、パーツの特性を測りましょう。

Emt_139st03108

再生産品と比べるとこんな感じになりました。

機能欠損は、実はそれだけではありませんでした。当初入手した139stの回路図の一部に誤りがあり、それを元にするとEQがうまく働きません。シリアル番号も記載された正規の回路図にもかかわらず、誤記があるということです。

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これらは139stに取り付けられていた部品です。コンデンサーの管体が変形していたり、すれていたりしていました。容量低下していますので、交換したものです。管体がこれほど変形すると電極に与える影響時間を考えると、使えるからといって採用してはいけません。

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これは抵抗です。テスターで測っても、抵抗値が表示どおりでます。ところが、抵抗としての機能はありません。電流を通すと、断続的にしか導通しなくなるのです。

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原因は、熱劣化ですが、脆弱部に集中的に電流が掛かり発熱。抵抗脆弱部といっても、通常の状態ではこうなりません。コンデンサーや真空管やらそのたに異常が発生したときに、負荷がここに掛かりこのようになったわけです。外観では察知できず、ノイズの原因が突き止められない原因のひとつでした。

ノイズ原因は、このように、コンデンサー、抵抗、トランス、当然真空管だけであったら、まだ楽なのです。ワイヤーの異常や、ハンダ不良が加わって微小なノイズを創り出してくれたら、メンテ時間はどれ程になるのでしょう。

いずれにせよ、すべて、復元完了しました。当舎のメンテは、オリジナルの機能・特性を追及するのであります。音質はオリジナルの音質をご存知の方は、おられませんが、よい音です。

先日(2013.06.05)EMT 139stが販売されているという連絡がありました。30万円程度ということなので、購入意欲満杯で、あるWEBを拝見したのです。それはシャーシーだけのEMT 139stでした。その旨を連絡し、また探すことにしました。そのアンプは、(2013.06.25現在)売却されていました。画像はシャーシーだけになり、内部写真が削除されていました。ところで、そのEMT 139stというのはどのようなものだったのかというと、1.入力トランス T-890 (EMT155用です) 2.出力トランス なし 3.当然カップリング・チョークはない 4.EQ おそらくRIAAのみ あるべきEQユニットが見えなかった 5.フィルター・ユニットもない このこともご存知の方もいられると思います。この程度のものも購入していただけるお客様がいらっしゃるお店は日本政府と同じように、実に羨ましい限りです。

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2013年2月15日 (金)

EMT 139 モノラール用EQアンプ 2

139Aのメンテナンスがてこずっている間に、139Bのメンテナンスが終了してしまいました。

Dsc_1161_2

1EMT の入力トランスは当初 T210が搭載されていました。T210はTSD-15に使用するためのものですから昇圧比40倍あります。本来の139Bには T94/2が使用され、OFD25などのもう少し出力電圧が大きいものを対象としています。よって、昇圧比は20倍となるのです。

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画像 左はT210 右がT94/2です。重さも異なります。コアが違ったり、巻線数が当然違いますが、そんなことで大きさが異なるのでしょう。

本アンプの問題は、この昇圧比が異なるトランスを搭載したために、初段許容入力を大きくするために初段周りを変更したことがあります。そのため、時定数が変化したのですが、EQ定数は元のままにしてありました。NF-EQの本機は初段をその内部に組み込んでいますので、EQ特性が変わってしまったわけです。当然オリジナルの形にするのですから、EQ特性は元に戻りました。

オリジナルに戻すということは、EQ特性が設計どおりということだけではありません、139の機能・特徴を全て生かすということになります。

1.NEEDLE SCRATCH FILTERが使用できるということです。これがないと、139Aと139BのEQ特性が同じであるようでいて、異なっているという状態を変化させることが出来なくなります。139AにはRIAA対応ポジションがありません。139BにはRIAA対応ポジションはNABと同じポジションに設定されています。

2.ヘッドホン・アンプ内臓 ECC82の片ユニットを使用してヘッドホン出力があります。何に使用するって? 考えてください。

3.初段EF804Sはヒーター直流点火です。他の3球はAC点火です。ノイズ低減に調整箇所としてヒーター・バランスをつくっているのですから、それを使用しないという手はありません。全段直流にしてしまえばというひとは、電源を無視しているのですから、採用しません。自作の電源を使用する方は、それはそれでよいのです。

実働操作(イン・ライン)数十分で、実用音質になりました。EMTらしい、実に鮮烈な音質です。

お客様に引渡しをして、終了となりました。本稿はこれで終了ではなくまだ続きます。139Aのメンテの続き、そして、交換部品と劣化部品ののお話です。

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2013年2月 5日 (火)

EMT 139 モノラール用EQアンプ

EMT 139Aを2台その途中他の方から139B 1台のメンテナンスを依頼されました。EMT 139 モノラール用EQアンプは概略3種類あるようです。139、139A、139Bです。

メンテナンスについては、基本的に記事にして公表しない方針なのですが、今回はそのあまりの状態に記録として残すことにしました。勿論全てを公開することはありませんが、EMT 139をお使いの方、購入をお考えの方に参考になることと思います。まずは、EMT139Aです。

139a1_2

修理依頼時症状

1.ノイズが出るようになった

2.何となく音が変になった

3.購入時から暫くしてグライコを併用している

EMT 139Aはモノラール時代の設計かつモノ用途ですので、状態の近い2台を集めることは至難です。シリアル番号は画像では消去してありますが、一桁異なる2台です。購入者は同時に2台を同じオーディオ店で入手したそうです。また、電源は、プレーヤーからではなく、別電源として同店製作品を購入したとのことでした。

まずは観察です。2台あると、見比べることができますので、よりその相違点において状況を把握し易くなります。この抵抗がこちらは黒くなっているな、とかこの配線が2台で違っているのは何故か、取替え部品が異なっているのは何故かとか、まあ外から観て分かることを一つずつ掃除をしながら診て行くわけです。

当舎はEMTプレーヤーを使用していません。また、これらのアンプも使用しておりません。先にEMT 139stのメンテを依頼されたのが、はじめてで、それまで扱ったことはありませんでした。ということは、回路図も無かったわけで、同業者、知人・友人を頼りに139Aおよび139Bの回路図を購入しました。情報は無料(ただ)ではありません。そして、分かったことは、それらの回路図が正確ではなく、コピーのコピーということで、少しずつ改竄されていたということでした。お蔭様で、139Aと139Bが表示シールがなくとも判別できるようになりました。

また、メンテ作業中に皆様のご好意により、ネットに同様な苦労をした方がいることを知りあわせて記載しておきます。  http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-335.html

さて、回路図を入手し見比べて本139A改造がどのようなものかが見えてきました。

1.これも入力トランスがない!

139a2

上画像正面右または右画像右上にシールド・ケースに入った真空管を入れてこのアンプは5本使用しています。

この5本目はEF804Sです。さて、三極管仕様でしょうか五結でしょうか。オリジナルのトランスは20倍のようですから、EF804では増幅度がどちらにせよ合いません。どのように処理したのでしょうか。

2.EQ部分 部品の数値が違ってるぞ!

139aeq4

片方のEQ部品です。

もう片方と見比べてみました。

139aeq5

さらに良く観ると、部品接続が違う。同じ基盤ならば特性が異なってしまわないのか。これらは、双方共に、139Aなのであろうか。

今回はここまで。裏側に行く前に、まだいくつも部品や接続が2台で異なっていました。これらが、裏側に行くとどうなるのでしょう。

2013.06.30 追加

すっかり時間が経過してしまいました。完全に復元された139A2台も現在オーナーのもとで美しい響きを創り出しているそうです。ステレオTSD15の使用時では、当然ですがそのままではゲインが少し足りません。オーナーはうまくいろいろと調整をして使用していました。

本139A改がどのような経緯で、どのような人がつくりあげたのか、そして、当方のメンテナンスに辿り着いたのかが大体読めてきました。

これらは、全てデンマークの放送局の放出品であったとのことです。EMTより各放送局にはオリジナルの形で納品されたのですが、カートリッジがOFD25などの高出力型やその他のモノ・ピックアップ、そしてTSD12やTSD15などの低出力型が出されるにつれて、専用のトランスでは対応できず、本機のような改造を局側で行ったようです。これも各局でというよりも、専門チームが行ったと考えるべきでしょう。その後、直接、間接に日本に入り、日本側にてメンテナンスが施されたものもあることがわかりました。

復元したものが、これほどよいものとは思いもしませんでした。当舎もその後、2台ほど入手し、復元していきたいと思っています。1台は139A、もう1台は139B、これらは同じ仕様の真空管5本タイプです。それと、そのうち取りに行くことにしている139Bです。こちらはオリジナルなのは当然ですが、ドイツ南部の放送局の放出品でした。

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2012年8月 8日 (水)

AXIOM-80のメンテナンス

アキシオム 80 の修理をしました。

レコードのお客様より、使用中のアンプに突発的雑音が発生し、音が急に悪くなったので、直して欲しいとの連絡がありました。当初、購入したところで、修理が出来ればその方が良いので、その方針でいくことになりました。その結果、ヴォイス・コイルが破損していたそうです。破損は致命的でなく補修可能なものだったので、修理を行ったとのことでした。

ところで、それで終わればハッピーなのですが。再度連絡があり、自宅にて、箱にセッティングして音出しを行ったところ、小さく音割れする、音量が不足している、他チャンネルと音が違いすぎることがわかったそうです。当然、修理が不全なのですから、完全に行えばよいわけで、手直しをしてもらうことを勧めました。

本記事があるということは、結局当舎が修理を行ったわけです。経緯をくどくとと書いたのは、これから修理をおこなったことによって判明した問題点の背景が必要となったためです。

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修理を請負、点検したところ、小さく音割れをするのは鉄粉によるもの、音量不足は、ダンパー調整不良とヴォイス・コイル動作時接触と思われました。左右の音質が異なるのは、このユニットだけでは分かりません。

さて、点検調査でユニットを分解する必要が無いことが分かりましたので、鉄粉の除去、6本のダンパー調整をしました。可聴周波数による音質音量点検で、音質・レベルが一定に仕上がっていることが確認できましたので、ダンパーの補強を行なって終了です。

引渡し検査後、もう1台の修繕をお勧めしました。何故って?当然でしょう、修理・調整の出来ているものと、されていないものとは音質がまったく違うのです。

数日後、もう一台持ち込まれました。とても気に入っていたユニットの方なので、修理・調整の必要が無いと思っていたが、実際に聴いてみると、我慢できないほどの違いが出てしまったそうです。左右アンプを替え音出しをしてみても、同じことが判明しただけでした。

二台目のユニットを点検してみますと、こちらの方が状態が悪いことが分かりました。最終的に、一台目と同じに仕上がり、お客様のところでも違和感の無いことが確認されたのです。そこまで持っていく間の問題点が今回の記事記載の目的です。

2台目の課題
1台目と同じ音質・レベルにする
ところが、このユニットはいろいろ手が入っているのです。

2台目の問題点
1)フレームとマグネットとは製品化時の相手ではないと思われる 他の部品もそうかもしれない
2)ダンパーとコーン紙との接合が緩んでいる箇所がある
3)ヴォイス・コイルのリード線に緑青部分がある

1)はユニットの能率に直接係ることです。レベルが合うのかどうかは課題が残ります。
2)ダンパーのテンション調整によっては、将来コーン紙破損がおこります。
3)リード線はこれも将来断線してしまいます。
2・3)は対症療法しかありません。本ユニットの状態がそれで十分である程度の状態でした。そうでなければ、ダンパーの全面的取り付け直しやリード線交換・巻きなおしとなります。そうなると、新規にユニットを購入した方が安価になるのです。

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ダンパー端末処理を補強

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リード線の錆処理による変色

修理終了品の音出しは、お客様宅で、行ないました。AXIOM-80のようなユニットには、箱容量が必要ですが、大出力アンプは必要というわけではありません。多くの方がQUADをお使いのようですが、アンプの整備がおろそかになると、過大出力をつくりだせるQUADによって、ユニットを破損させます。

さて、お話は、これでお仕舞いというわけではありません。お客様宅に伺ったついでに、そのアンプの状態も点検してきました。これは次回になります。

最後に、本ユニットはオリジナルの最初のほうです。

その後、10日ほど後のことですが、結果報告ということで、ご連絡を頂きました。

アップライト・ピアノの音がグランド・ピアノになったような音になったそうです。

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