資料

2018年11月11日 (日)

TMBF1について

何時も貴重な資料とご意見を戴いているD404F203さんから以下の情報を戴きました。
公開の許可を戴きました。
TMBF1について私なりに現物調査をしました。
今回入手できたTMBF1サンプルは、Visseaux バリウム昇華型フィラメント 水平プレート
Fotos F10 バリウム昇華型フィラメント 斜め小型プレート何れもチューブテスタでライフテストを行い良好なものです。
比較サンプルとして、
Fotos F10 バリウム昇華型フィラメント 斜め小型プレート
TUNGSRAM P455 バリウム昇華型フィラメント
P455は、PHILIPS D410、Visseaux RO4610、Dario TE10とフィラメント電流以外同一規格の球でVisseaux RO4610がどうしても入手出来なかったのでP455との比較になりました。
Ep250V、バイアス抵抗500Ωの自己バイアス
Visseaux TMBF1 Ip32mA
Tungsram P455 Ip32mA
Fotos TMBF1 Ip25mA
Fotos   F10 Ip25mA

Visseaux TMBF1=Tungsram P455(Visseaux RO4610)
Fotos TMBF1=Fotos F10
フランスの各メーカーはぐんからていじされたTMBF1の使用の範囲に収まる自社の既存球をTMBF1として供給した可能性が大きいと睨んでいます。
少ないサンプルなので確定的なことは申し上げられませんので、もう少しサンプル数が集まって検証が進みましたら追加報告いたします。
なお、FotosのF10の初期の大型プレートタイプは後期の小型プレートと特性が異なると思っています。
何とか初期の大型プレートを入手して検証したいものです。
当方にもVisseaux TMBF1とFotos F10 の在庫がありますので、近々合わせてみてみましょう。
改めて何時もありがとうございます。












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2017年10月 7日 (土)

 古典管を分解しました

いつものオーディオ講座 VALVO LK460 旧ナス管を分解
いつもこんな風にオーディオ講義が行われていますが、明日の講座を前にして昨日行われた講義の一部を記録しておきました。
独逸VALVO LK460 旧型ナス管の分解写真を多数撮りましたし、すこし記事にして、ご興味のある方、明日のオーディオ講座に来られない方のための勉強の一助になるようにしました。
ここ数年間レコード買出しをしていません。レコードショップを止めましたので仕入れを起こす必要がなくなったためです。と同時に真空管の買出しも行わなくなってしまいました。そこで、先方から送ってもらうのですが、これが間々破損してきます。取分け大型管やナス管は頻繁に起こります。今回のものも同じで、フィラメントとグリッドが接触して、どのようにしても元に戻らないので、分解し構造解析をすることにしたものです。

Dsc_1024_2

元はこのような旧型管です。相手方での測定では、Ep200V Eg-40VでIp30maが流れるというものでした。同梱されてきた他のナス管は無事でしたので、相手方の偽りではなく、輸送上の問題ということにしました。原因を調査するといっても、現実的には出来ず、結局曖昧になり、不快感を残すだけとなります。保険を適応させればよいというのも偶になら可能ですが、そう頻繁には行えないものです。
さて、どのような問題がこの真空管に起こったのかというと、フィラメントは導通しますが、グリッドーフィラメントも同じ程度に導通してしまうのです。つまり、グリッドーフィラメントがタッチしているということになります。

Dsc_1018

ガラスを割った直後の状態です。プレートが大きく変形していますが、割ったときに変形したものでもあります。
割った時には、マグネシウムが発火しました。

Dsc_1020

プレートを切り開く前の吊ったフィラメント側から見た状態です。プレート内側にメッシュがはってあります。

Dsc_1022

これは、プレート片側を切り開いた状態です。少し整えています。
ふと気付いたところ。上フィラメント吊り金具は4箇所、下のフィラメント固定金具は6本がステムから出ています。更にプレート支柱は片側2本の計4本あります。相当堅固に支えられている状態がわかると思います。

Dsc_1023

グリッドとフィラメントの線材の太さは違いますが、大変近いものです。

Dsc_1026

上部フィラメント吊りは4本を繋いでいます。

Dsc_1027

今度はステムを見ましょう。
フィラメント用ピンは6本各3本をステム内にてジメット線でつないでいます。つまり、往復させたフィラメントは8本になります。
戦後AD1をPHILIPSが再生産したときと同じです。
ステム内での加工を行っていたとは、初めて知りました。

Dsc_1028

これがその実写です。また、大型のプレートを支えるためには、4本の支柱が必要としたのです。それでもプレート上部は衝撃で変形しにくい構造ですので、結果として、プレート支柱がステムから剥離していくしかなくなります。

Dsc_1029

このようにステムの破壊がおきました。
この画像のもうひとつ大事なことは、グリッド支柱の根元にはニッケル円盤が黒いですが入っています。こういう細かい製造ノウハウが真空管製造黄金期には積み上げられていきました。

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2017年3月23日 (木)

フランスMAZDA DW601/601の規格

フランスMAZDA DW601/601の規格が少し判明しました。

また、フランスMAZDAの型番の意味がほぼ全てわかりました。

以前例えばDW601を見てみましょう。

DはEf 4V Wは増幅管 W,X,Y,Zも同じ、6はμ、1は内部抵抗となっています。つまり下記の特性値にあるRp900Ωを指します。これがDW302ですとμ約3、Rp約1500Ωとなるわけです。

DW601/601   

以下の規格はMAZDA DW601(内601) 元箱に記載されていた

Ef4V If1A

Epmax 250V -Egmax 34V Rp 900Ω μ 5.4 GM 6mA/V

Ep 250V Eg -34V Ip 50maが基準となります。出力は最大3.5Wです。

この時のプレート負荷抵抗がわかりませんが、これは実験をすることにしましょう。

こうしてみると、2A3並の出力管です。D404/RE604程度ではありません。そういえば、ソ連YO104もこの規格にとても近かったので、D404/RE604の規格向上とAD1への開発の間を埋めるものだったのでしょう。

PX4

1929年のOsramValvsから抜粋

Ef4V If0.6A
μ3.8  Rp1450Ω  GM2.6mA/V Pd10W  Epmax 200V
動作例 Ep200V Eg-30V Ip40ma

1931年のOsramWirelessGuideから抜粋

Ef4V If1A
μ5  Rp830Ω  GM6.0mA/V Pd12W  Epmax 250V
動作例 Ep200V Eg-26V Ip40ma   Ep250V Eg-34V Ip48ma Rl3kΩ Po2.5W

改めて見ますと、DW601/601はPX4と全く同一規格ということがわかります。また、PX4はEpmax300Vとなりますが、それに対応してかFOTOS F5もほぼ同一規格になっていきました。

このことを考えるとMAZDA DW601もきっとEpmax300Vになっていったと思います。やがてはその規格表を入手できる時が来るでしょう。

RE604

1928年のTELEFUNKENカタログより

Ef3.8-4V  If0.65A
μ3.5  Rp1000Ω  GM3.5mA/V Pd12W  Epmax 200V
動作例 Ep200V Eg-25V Ip50ma

Ef4V  If0.65A
μ  RpΩ  GMmA/V Pd10W  Epmax 250V
動作例 Ep250V Eg-45V Ip40ma

こう見ていきますと、1920-30年代に翔けて直熱三極真空管の開発・整備が終局に向かって行くのが良くわかります。

オランダ・ドイツとイギリス・フランスが実は二大派閥であったこともここに至れば明確にされます。PHILIPS D404/VALVO LK460とTELEFUNKEN RE604が規格向上させても、AD1の開発に画期をかけD404/LK460・RE604とAD1が並存していきました。

それに対し、イギリスとフランスはPX4のように規格向上をひたすら続け、結局は他のメーカーもPX4に収斂させる方向を選択していきました。

アメリカは45が45Aというプレート電圧向上させ出力アップながらも一般化されず結局は2A3 との並存になっていきました。つまりドイツ・オランダ派ということです。

面白いことにPHILIPSグループであるMullardとDario(RT)とは別の道を選んだのです。Mullard AC044はPX4化しましたが、Dario はAD1を選択したのです。この道は、E406Nの詳細な情報が入手できればハッキリするでしょう。何故オランダ・ドイツとイギリス・フランスが二大派閥であったのか、夢想することは楽しいでしょう。オーディオもロマンで夢想ですが、妄想でも捏造でもありませんので、事実によって変更を余儀なくされてしまうのです。

 

 

 

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2017年3月 1日 (水)

DO24の規格 その続き

D404F203さんのメールによるご意見を賜りました。
ご本人の転載に関するご了解を得ていませんが、ご勘弁のほど。
 
 
MOV製DO24についての個人的に妄想を巡らしてみました。
まず、MULLARD製DO24の規格とMOV製PX25の規格を同時期のもので比べてみます。

MULLARD DO24(1933)
Ef 4V   If 2A
Ep 400V   Eg -34V   Ip 63mA   Rk 540Ω
Rp 1390Ω   μ 9   Gm 6.5mA/V

MOV PX25(1934)
Ef 4V   If 2A
Ep 400V   Eg -31V   Ip 62.5mA   Rk 530Ω

Rp 1265Ω   μ 9.5   Gm 7.5mA/V

もしMOVが規格どおりのPX25をDO24としてMULLARDに供給した場合、自己バイアスのバイアス抵抗が10Ω高くなりIpがほんの少し減りますが、ほぼ問題は出ないと思われます。

これで終わっては面白くありませんので今少し掘り下げて妄想します。

PX25の内部構造は製造時の特性のバラツキが結構ありそうなラフな構造です。
規格表のデータを中心に±10%程度を合格と考えてもある程度の不合格品は出たのではないでしょうか。
31Vのバイアスが10%深くなれば34VでありMULLARDのDO24のバイアスと符合します。
もしMOVが34Vよりバイアスが深いために検査不合格となったものをMULLARDにOEM供給すれば結構な経費節減になったかもしれません。
MOVのPX25よりDO24の生産数はかなり少なかったと思われ、MULLARD側からすれば設備投資せずに販売数が増やせますのでこれまた好都合です。

私の妄想もあながち的外れではないと思いますがいかがでしょうか。
私も同意見です。
嘗て、MJにおいて、アンカツ氏が2A3のある日本メーカーの規格を載せていました。その資料が手元にはないのですが、記憶にはありました。それは、先般私がヤフオクにソ連製6B4Gを出品した際にソ連の特性表を合わせて転載しました。それとほぼ同じであったのです。
]
それによりますと、Ep250V Eg-45V 負荷2.5KΩ において Ip62±20ma、GM5.1±1.4とありました。つまり42ma~72ma程度がバラツキ範囲ということです。
 
これをRCA 2A3公表のプレート特性グラフと照合させてみましょう。
そうしますと、Ef2.5VDC Ep250VではEgは-42V~47Vとなりました。(Ef2.5VACでは+1.5V加算して-43.5V~48.5Vです) 
 
メーカーのばらつきと良否はこのようなものです。これはソ連だからではなくアメリカ・日本・イギリス・ドイツ。。。どれも同じでしょう。これが、真空管時代の実際の規格です。規格表はただそれの平均値、または最大分布値のようなものです。
MullardとMO Valveに戻りまして、仮にEgのIpに対するばらつきが±5%とします。DO24は-34Vであれば32~35.5程度がその範囲となりますし、PX25は29.5~32.5が範囲となります。それぞれ最下限と最上限が十分重なることになります。PX25やDO24の交差が10%程度あれば、一層適合するわけです。

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真空管の手直しの最中 中古管AD1の再生をしようとしたら、なんと! その1

真空管の手直しの最中 

中古管PHILIPS AD1(4683)の再生をしようとしたら、これまた、なんと! その1

Dsc_2338_2

測定するためにサイドコンタクト・ソケットに嵌め込みました。

測定値がとても良くない。何とはなしにハンダが気に食わない状態であったことを思い出し、ハンダを外してみようと考えたのです。当然、ソケットから外すのですが、しっかり嵌合されていたため、ベースとガラスが分離してしまいました。

 

 

Dsc_2339

 

これは如何に。

よくみると布テープが巻き付いています。成程、補修してあったのね。ということがようやく気付き、違和感に合点がいきました。

 

 

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ソケットから外すには、危険が高すぎます。サイドコンタクト・ソケットに犠牲になってもらうことで、ようやく取り出すことが出来たのです。

 

Dsc_2341

 

ベースとガラスとの接着が実にいい加減でしょう。これは瞬間接着剤を使用したようで、硬い白色透明系の塊が部分的に残されていました。

 

Dsc_2343_2

 
 
こういう感じですが、わかりましょうか。
 
 

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あまり動かすと、ジメット線が切れてしまいます。

 

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布テープはジメット線をつないでいるようです。

 

 

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長過ぎるリード線となり、ソケット内で折畳まねばならなくなっています。

 

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ソケット部分を完全に分離した状態です。

 

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繋いだ線材は銅線のようです。

 

Dsc_2454

 

これらは、03/01現在ヤフオクに出品しているSIEMENS Edの補修時に合わせて行った作業です。Edは補修されていたわけではないので、上手くいきました。こちらはどうでしょうか。この球は、以前ebayで入手したもので、ドイツにて手に入れたEdとは違います。相手を知っているのと、知らないのとの違いでしょうか。 中古品は、相手を知って、また商品を知って購入するものですが、この出来には少々驚きました。さて、どうなりましょう。続く、、、、あれもこれも続くのですが、ご勘弁を。

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2017年2月18日 (土)

真空管の手直しの最中 中古管CX345の再生について その1

高価で貴重な真空管が、いつも間にやら、おかしくなってしまっている。という事態は、真空管愛好家では、常にある問題です。

確かに、真空管は生き物のようで、常に手入れをしていなければ形だけのものになってしまい最大の楽しみの音だしができないということになってしまうのです。

最近では行わないのですが、直熱管はフィラメントが導通していれば、その時には使用できなくても、生き返る可能性が高いので超安価に手に入れておくということはしました。ここ神保町に移転してきたころには、動作をしないものは購入しないことにしています。なぜなら、生き物だからです。気がついたら死んでいたなどということは常に覚悟していなければならないのですが、未使用品だとてその例外ではありません。未使用品の問題点は、とても少なく、トラブル頻度も少ないと今までの経験が言っています。

そこで、中古品の再生にかかわる問題を改めて取り上げてみたくなり、ここに稿を起てました。

私の技術的背景は、先生でもあるO氏の知識と経験、そして誰も知らない深いノウハウです。このO氏には、そのうちオーディオ教室を開催してもらえることになりましたので、あたらめてその時にご紹介します。とはいえ、どんなに知識・経験があろうとも、真空管はつくられてから、100年を超え、今ここに問題とする真空管でさえ、既に80年を超えようとしているのです。

この80年という時間は、生産側の予測を超えていることは誰もがご存知のはずですが、どのような事態が訪れるかは知らない振りをしています。まるで、現在の人口減少に直面している日本のようです。近代において人口減少が先進地域の1国の規模で起こることはなかった事態です。予測はできないことにして、襲ってくる事態に対処することしかしないことにしている今のわれわれと同じように、80年の自然劣化がどのようなものかは口を閉ざすことで凌ごうとしています。

では、続きは次回。 

テーマはヤフオクで販売したCUNNINGHAM CX-345が返品されてきました。

音が出ないというのです。ダブルチェックをした真空管ですが、もしかしたらと思って交換返品をしてもらい、再度検査して見ました。フィラメントは点灯します。Ep100Vを掛けました。電流は流れました。でもグリッド・コントロールができません。なるほど、では対処をして見ましょう。というのですが、、、、、

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2017年2月17日 (金)

MULLARD DO24 規格

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英国MULLARD DO24の規格を現物と照合してみました。

先に1920年後半から1930年前半にかけて、規格が向上されたことはD404F203さんの投稿にも明らかです。今回は、手持ちの真空管の中で規格を現物と照合できるものがありましたので記載して見ます。

MULLARD DO24はMO VALVE PX25と同等管で差換え可能とされてきたものです。確かに後期ナス管のPX25の規格は後期DO24と同じといえます。

PX25  後期ナス管

Epmax 400V Eg -31V  Ip 62.5ma Dp25W   Rp 1285Ω GM 8.0ma/Vol μ 5.5

PX25 終規格はEpmax 500V

DO24  ST管と直管

Epmax 400V Eg -34V  Ip 63ma         Rp 1390Ω GM 6.5ma/Vol μ 9

DO24旧規格 ナス管トップチップ 

Epmax 400V Eg -25V  Ip 63ma         Rp 1670Ω GM 6.0ma/Vol μ 10

Dsc_2244
DO24の形状変化は、まずはナス管トップチップ 画像上部右→ ナス管→ ST管 画像左→ 直

管 画像右→ ナス管 GEC type

但し年代順になっているかどうかはまだ未確認です。また、ナス管とナス管トップチップ との規格が同じかどうかもまだわかりません。

この稿はより充実を図っていきたいと思います。ご助力を賜りますと幸甚です。

D404F203さんの投稿があたらしくなりました。LK460の解析、お手伝いが出来ればよいのですが。

LK460の規格の変遷の解析難航しています。
それはさておき、DO24の規格で判っている範囲で提供します。
DO24の1933年のデータはナス型の時代と思われますがこのブログにSTと直管として掲載されているデータと同じです。
私の解析ではチップレスのナス型とST型が同規格で直管は別規格と思います。
MULLARD製の最後期のDO24と思われる直管は規格が前面改定されています。
1946年のMULLARDのデータ
Ef 4V   If 1.85A
Ep 400V   Eg -40V   Ip 63mA
Rp 1070Ω   μ 8   Gm 7.5mA/V
RL 3200Ω   Po 7.1W
直管DO24のフィラメント電流を測定して1.85A前後であれば1946年の規格で間違いないと思います。
私が以前所有していた直管のDO24で検証した時は、ほぼ符合していました。

手元には資料がありませんので、以下は推測です。

DO24トップチップ・ナス管→規格変更→DO24チップレス・ナス管=ST管→規格変更→DO24直管→

ここで問題になるのは MO valve製DO24の扱いです。今までのとは異なる別規格なのでしょうか。それとも、Mullardに合わせた選別品でしょうか。それとも、MO valveの規格品なのでしょうか。工業製品として、この当時のものであれば、バラツキのうち=規格内ということもあります。他社にOEMを掛けると規格値をどうつくるのか、とても大変です。

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2015年9月19日 (土)

AMERTRAN 50 DPP段間トランスと出力トランス その2

Dsc_1079

AMERTRANの入力トランスです。

左から D-81、D-82、D-21

Dsc_1081

D-81は浅野本魅惑の真空管アンプにもありますが、500/600Ωライン受け入力トランスです。

D-82はロー・インピーダンスの入力トランスで、30Ωがあります。

Dsc_1082

D-21は段間トランスでAMERTRANでは入力された信号は真空管227を通り位相反転させて226プッシュプルに転送させる目的で使用していました。

アマートランの50 D/PPアンプはD-81_227_D-21_226x2_が一つのユニットになり、更に 701_250x2_3332がもう一つのユニットとなっていました。なによりもそれぞれのユニットには、電源部が組み込まれていて、第1ユニットには280が使用され、第2ユニットには281x2が登用されていたのです。当然各ユニットは電源トランスと平滑コイルを持っていて、巨大なアンプを構成していました。

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2015年9月11日 (金)

AMERTRAN 50 DPP段間トランスと出力トランス

33327013

先に記事にしました50DPP(ダブル・プッシュプル)アンプの段間トランスと終段出力トランスとが借受できました。そこで、画像を残しながら様子を見たいと思います。これは、

UX-50 ダブル・プッシュプル・パワー・アンプ その1

にあるトランスです。トランス・メーカーはAMERICAN TRANSFORMER CO. AMERTRAN アマートランです。

ダブル・プッシュプルというのは、プッシュプル終段に対しドライヴァー段もプッシュプルであるということです。全段プッシュプルというのは2段だろうが3段だろうが、全ての段がプッシュプルということを意味します。トランジスター時代とは異なる用語となりました。

3332701

段間トランスはAMERTRAN 701、同寸法ケースの出力トランス AMERTRAN 3332です。

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ケースはアルミニウム合金のようです。

701が光り輝いているのはアルミを磨いた結果で、風情がなくなったかも。

33327014

左が701、右が3332です。

今日はここまで。もう少し調べてみてから、続きを始めます。

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2015年4月22日 (水)

KL71403はドイツの真空管か

Dsc_0868
画像の説明からしましょう。左の真空管は、ドイツTEKADE社のRE604です。右の真空管はKL71403です。

以前より不思議だった真空管として、浅野勇著 魅惑の真空管アンプ副本にあるKL71403がありました。細長いガラスに4本フィラメントを持つ、かの本でしか見たことがないKL71403です。

この項において、2つの課題の解決を試みましょう。ひとつは、このKL71403のこと、もうひとつはTEKADE RE604のことです。

画像でお分かりのとおり、RE604 STは左の形状しかないはずです。プレート形状は大きく分けて2つほど、RE604ナス新型プレートと本プレートです。この小型のプレートも何種類かありますが、右の真空管とは全く異なります。別の角度から申せば、TELEFUNKENとTEKADEとの関係がRE604 においてどうあったかということです。

まずは、KL71403についてです。

Dsc_0871

これは長い間の疑問が解けました。、結論を申します。浅野本KL71403は日本製ドン超45のフィラメント違いです。

Dsc_0872

プレート・リブに挟まれた部分を良く見ると、金属をあてがっています。この部分は超45ではDONのエンボス加工された部分です。同じプレートを使用したのですが、そのままでは不都合であり、それを変えるために一部取り替えるという方法を用いたのでしょう。

おそらく、ドイツよりKL71403使用の機材があり、そのスペア管として、ドンで作られたのではないかと考えられます。その機材はなんだったのでしょうか。全ての情報は失われて久しいのが、とても残念です。

TEKADE RE604

Dsc_0870
こちらは、TEKADE RE604です。3本フィラメントであります。2本も3本もTEKADEでは生産されていたのですが、さて、ここで問題です。RE604 ST小型プレートはどこの設計で生産されたのでしょうか。勿論、その答えは持ち得ませんが、状況証拠を纏めていきますと、ある程度は想像できるでしょう。今回の問いはあくまでもRE604 STに関するもので、TEKADE 4K60ナスに関するものではありません。

RE604ナス新型はご存知でしょう。角形プレートを採用しているものです。

RE604 ST 第1世代;そのプレートをST管 AD1と同寸のガラスに入れたものです。第2世代;次に横長小型プレートを採用し、フィラメントを2本吊りにしたものを造りました。第3世代;その後が、3本フィラメントです。この間にプレート損失を向上させるための、表面加工や、メタルクラッド加工をしたものをつくっています。これは、現物による製造ロットを追跡したものですので、時系列的に間違えがないと思います。ただ、その交替時期を特定する資料がないのがざんねんです。

TEKADE RE604は手元には現物資料として、第2世代と第3世代があります。また、第2世代にはTEKADEマークも、TFKマークもなくただRE604としかないものもあります。全てRE604であり、4K60ではないのです。またTFKにはTEKADE以上のサンプル数と種類がありますから、基本的にRE604 STはTFKの製造によるものと考えるべきです。さらに、メタルクラッドのプレートもTFKにはあります。サンプル数、種類という状況証拠はTEKADEに技術供与をして造られたことを示しています。

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