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2017年3月 1日 (水)

DO24の規格 その続き

D404F203さんのメールによるご意見を賜りました。
ご本人の転載に関するご了解を得ていませんが、ご勘弁のほど。
 
 
MOV製DO24についての個人的に妄想を巡らしてみました。
まず、MULLARD製DO24の規格とMOV製PX25の規格を同時期のもので比べてみます。

MULLARD DO24(1933)
Ef 4V   If 2A
Ep 400V   Eg -34V   Ip 63mA   Rk 540Ω
Rp 1390Ω   μ 9   Gm 6.5mA/V

MOV PX25(1934)
Ef 4V   If 2A
Ep 400V   Eg -31V   Ip 62.5mA   Rk 530Ω

Rp 1265Ω   μ 9.5   Gm 7.5mA/V

もしMOVが規格どおりのPX25をDO24としてMULLARDに供給した場合、自己バイアスのバイアス抵抗が10Ω高くなりIpがほんの少し減りますが、ほぼ問題は出ないと思われます。

これで終わっては面白くありませんので今少し掘り下げて妄想します。

PX25の内部構造は製造時の特性のバラツキが結構ありそうなラフな構造です。
規格表のデータを中心に±10%程度を合格と考えてもある程度の不合格品は出たのではないでしょうか。
31Vのバイアスが10%深くなれば34VでありMULLARDのDO24のバイアスと符合します。
もしMOVが34Vよりバイアスが深いために検査不合格となったものをMULLARDにOEM供給すれば結構な経費節減になったかもしれません。
MOVのPX25よりDO24の生産数はかなり少なかったと思われ、MULLARD側からすれば設備投資せずに販売数が増やせますのでこれまた好都合です。

私の妄想もあながち的外れではないと思いますがいかがでしょうか。
私も同意見です。
嘗て、MJにおいて、アンカツ氏が2A3のある日本メーカーの規格を載せていました。その資料が手元にはないのですが、記憶にはありました。それは、先般私がヤフオクにソ連製6B4Gを出品した際にソ連の特性表を合わせて転載しました。それとほぼ同じであったのです。
]
それによりますと、Ep250V Eg-45V 負荷2.5KΩ において Ip62±20ma、GM5.1±1.4とありました。つまり42ma~72ma程度がバラツキ範囲ということです。
 
これをRCA 2A3公表のプレート特性グラフと照合させてみましょう。
そうしますと、Ef2.5VDC Ep250VではEgは-42V~47Vとなりました。(Ef2.5VACでは+1.5V加算して-43.5V~48.5Vです) 
 
メーカーのばらつきと良否はこのようなものです。これはソ連だからではなくアメリカ・日本・イギリス・ドイツ。。。どれも同じでしょう。これが、真空管時代の実際の規格です。規格表はただそれの平均値、または最大分布値のようなものです。
MullardとMO Valveに戻りまして、仮にEgのIpに対するばらつきが±5%とします。DO24は-34Vであれば32~35.5程度がその範囲となりますし、PX25は29.5~32.5が範囲となります。それぞれ最下限と最上限が十分重なることになります。PX25やDO24の交差が10%程度あれば、一層適合するわけです。

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