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2015年4月22日 (水)

KL71403はドイツの真空管か

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画像の説明からしましょう。左の真空管は、ドイツTEKADE社のRE604です。右の真空管はKL71403です。

以前より不思議だった真空管として、浅野勇著 魅惑の真空管アンプ副本にあるKL71403がありました。細長いガラスに4本フィラメントを持つ、かの本でしか見たことがないKL71403です。

この項において、2つの課題の解決を試みましょう。ひとつは、このKL71403のこと、もうひとつはTEKADE RE604のことです。

画像でお分かりのとおり、RE604 STは左の形状しかないはずです。プレート形状は大きく分けて2つほど、RE604ナス新型プレートと本プレートです。この小型のプレートも何種類かありますが、右の真空管とは全く異なります。別の角度から申せば、TELEFUNKENとTEKADEとの関係がRE604 においてどうあったかということです。

まずは、KL71403についてです。

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これは長い間の疑問が解けました。、結論を申します。浅野本KL71403は日本製ドン超45のフィラメント違いです。

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プレート・リブに挟まれた部分を良く見ると、金属をあてがっています。この部分は超45ではDONのエンボス加工された部分です。同じプレートを使用したのですが、そのままでは不都合であり、それを変えるために一部取り替えるという方法を用いたのでしょう。

おそらく、ドイツよりKL71403使用の機材があり、そのスペア管として、ドンで作られたのではないかと考えられます。その機材はなんだったのでしょうか。全ての情報は失われて久しいのが、とても残念です。

TEKADE RE604

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こちらは、TEKADE RE604です。3本フィラメントであります。2本も3本もTEKADEでは生産されていたのですが、さて、ここで問題です。RE604 ST小型プレートはどこの設計で生産されたのでしょうか。勿論、その答えは持ち得ませんが、状況証拠を纏めていきますと、ある程度は想像できるでしょう。今回の問いはあくまでもRE604 STに関するもので、TEKADE 4K60ナスに関するものではありません。

RE604ナス新型はご存知でしょう。角形プレートを採用しているものです。

RE604 ST 第1世代;そのプレートをST管 AD1と同寸のガラスに入れたものです。第2世代;次に横長小型プレートを採用し、フィラメントを2本吊りにしたものを造りました。第3世代;その後が、3本フィラメントです。この間にプレート損失を向上させるための、表面加工や、メタルクラッド加工をしたものをつくっています。これは、現物による製造ロットを追跡したものですので、時系列的に間違えがないと思います。ただ、その交替時期を特定する資料がないのがざんねんです。

TEKADE RE604は手元には現物資料として、第2世代と第3世代があります。また、第2世代にはTEKADEマークも、TFKマークもなくただRE604としかないものもあります。全てRE604であり、4K60ではないのです。またTFKにはTEKADE以上のサンプル数と種類がありますから、基本的にRE604 STはTFKの製造によるものと考えるべきです。さらに、メタルクラッドのプレートもTFKにはあります。サンプル数、種類という状況証拠はTEKADEに技術供与をして造られたことを示しています。

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