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2012年10月 7日 (日)

素人の知ったかぶり、玄人の無知 その4

外国語の日本語表記

この本来とうでもよいようなことについて、意地になってといわれても言い張りたいことがありましたので、一項を設けました。

もともとの発端は、レコード販売時に日本語表記をどうするかということでした。例えば、ベートーヴェンと普段は表記していますが、ベートーベンでも良い訳です。シューベルトなどは、何十年か前にはシュバートと表記されていました。原語がSCHUBERTですから、わたしなぞは、シューバートでもシューベルトでもよいと考えています。レコードや音楽の個人名から端を発した欧米名の日本語表記がとやかくいわれたことにあります。BERLINはベルリンでなくてはならぬ、ベアリンなど有り得ぬ。LEIPZIGはライプツィッヒでなければならない。ライプツィックは誤りである。という次第です。ついでに、HAMBURGはハンブルク以外は許さん。ハムブルクもハンブルヒもハムブルヒも有り得ません。わたしは、頭が固くて悪い人とはお付き合いしないのでそういうお客様はおいでにはならなくなりました。が、NETをやっている以上、再び避けては通れなくなってきました。その一方、Wikipedia:曖昧さ回避があり、そこに対する不満が私の中にあるのです。

真空管マニアには馴染みのあるMULLARDは、日本語表記としてムラードとよく書かれます。マラードでもミュラードでもよいのです。SIEMENSも同様で、シーメンスでもジーメンスでもスィメンスやジエメンス、ズィエメンス、ズィーメンスやそのたの表記でもまちがえではないのです。

商売柄、SIEMENSにお勤めの南東ドイツ在住のドイツ人とお付き合いがあります。彼の家に暫時居候をして、真空管集めを行っていたのは10年以上前です。その頃は、あちこちありました。そのために、ドイツ古典管の状況がよくわかり、頑張って集めたのです。その彼にSIEMENSはどう発音するか聞いてみました。ZIIMENSではなくSIIMENSというのです。何べんも聞き返しましたが、ジーメンスではありません。実はわたしもジーメンスと思っていましたので、南ドイツ人だからそういうのでないかと疑ってしまいました。やはり、ベルリンで訊かないと本当の発語が聴けないのではないかと。

これって、明確に、自分は頭が悪いといっていますよ。つまり、わたしは頭が悪かったのだと。
ジーメンスが正しい表記というかたがいられます。それはこのことなのです。固有名詞をどう日本語表記とするか、国語審議会ででも決めてもらえればいいのですが、彼らも仕事が嫌いなので滅多に行いません。ドイツやフランスなどでは、名詞には性がありますので、外来語も必ず性を決めねばならず、その筋の機関で決定するようです。

ローマ字を国語として使用する国々は、自国語に変換する必要は原則ありません。われわれ表意文字を使用する国々ではローマ字を変換せざるを得ません。かつてBANKを銀行と訳すようなレベルの高い翻訳が出来れば別ですが、現在ではカナにしてしまいますので、以上のような喜劇人が出てきます。

SIEMENSに戻りますが、ならばSIEMENSに決めてもらおうという考えを持つ方も出てきましょう。日本にはSIEMENS日本法人があります。ところが、彼らはシーメンスとしました。これは、MOZARTという作曲家の日本語表記をモーツァルトにするか、モザールにするかというのと同じことです。パリのモーツァルトがモーツァルトと呼ばれていたと考えている方は、いられないとおもいます。俳優シュワちゃんがシュワルツネッガーと言われているのも同じことです。彼が米国に行かなければ、シュヴァルツネッガーといわれたでしょう。

Wikipedia:曖昧さ回避ということに対する不満は、その不徹底さにあります。お暇の折に次のWikipediaのところを見てください。

シーメンス

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9

ハンブルク

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF

ドイツ方言をこれほど調べながら、原語発音記号を用いながら、シーメンス(siemeNs)とハンブルク(haMburg)が何故同じ”ン”なのでしょうか。MとNははっきりと発音が異なるのです。日本語と外来語との対比を明確にしたければ、この違いも確立すべきでしょう。日本語では同じで、発音の区別はされません。

わたしは、どの日本語表記も誤りであるとは思っていません。何でも良いではないか派です。

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