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2012年8月

2012年8月17日 (金)

SIEMENS F2a

◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 新入荷真空管ご案内 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆

F2a

Siemensf2a1_2

SIEMENS F2a 未使用元箱入り 

同一ロット どれをとってもペアになるという近似の特性を持つもの

このF2aは最終形状のものビーム翼を持つタイプです。とはいえ、形状に違いがあるものはF2a11と違い残念ながら当舎の知見にはありません。
POST TUBE Fシリーズの真空管の1種という考えもありますが、F2aはポスト・チューブなのでしょうか。この部分、また間違えました。F2aはポスト・チューブです。電話局で実際に使用していました。F2a11とF2a34がポスト・チューブではないようなので、短絡してこのように書いてしまいました。なお、本F2aは在庫ありません。

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SIEMENS Ba ナス管と戦後球3題

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Siemens_baglove

SIEMENS Ba メタル・シールド・ナス型 未使用(元箱入り) @12,000円 

1950年AEGにて検査をしたデーター付きが部分的にある

Siemens_bastraight1

SIEMENS Ba 直管 未使用品(元箱) @11,000円 戦後直ぐのもの ベースが茶色のもの、黒のものとあるが、全て同じ形状

SIEMENS Ba ST管 未使用品 @11,000円 戦後直ぐのもの プレートは上記と同じ こちらの方が少し早い

SIEMENS Ba 直管 未使用品(元箱) @15,000円 最終形状 プレートは同じ

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2012年8月16日 (木)

CF7とNF2 傍熱五極管

◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 新入荷真空管ご案内 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆

CF7

Valvotfk_cf71_2

CF7はラジオに多用された検波・高周波増幅用(シャープ・カットオフ)管 Ef13V、AF7(Ef4V)EF6(Ef6.3V)やEF36-EF37(Ef6.3V)と同特性

CF7 未使用品 価格@3,500円 Valvo、Telefunken(メタルシールド一部剥離)

Valvotfk_cf72

TFKのピンは旧型の太いもの、VALVOは新型の薄いタイプ

NF2 

Tfk_nf21

NF2はCF7の軍用といわれている。確かに、一般市販されていなかったようです。VALVO製のものもあり、どちらも音質の違いや性能の差はありませんでした。

NF2 未使用元箱入り @8,500円

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PTT1・PTT2・PTT3 仏のポスト・チューブ 

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PTT1

Sif_ptt11

フランス PTT1(Aa) 2本セット 65,000円 どちらも未使用品です。

ブランドは左CSF 右SIFになりますが、製造はSIFのようです。

Sif_ptt12

このPTT1はトップ排気、平行プレート、梯子型グリッドを採用しています。

さらに、グリッドは真ん中中心とする<型に設置されていて、グリッドの効果を高めています。WEにはない技術のようです。

Sif_ptt14

ステムには絶縁物を塗布し、スローリークにも対処しています。

ゲッター付とノーゲッターとの音に違いは無いようですが、これもWEとはまったく異なる、技術水準を表しているのです。

PTT3

Dsc_0040

フランス PTT3(Ca) 2本セット 80,000円 どちらも未使用品です。

SIFがいわゆるノーゲッター・タイプを製造していたか、資料も現物もありませんので、わかりません。

Dsc_0041

右管の絶縁材がガラス部より剥奪しています。それ故、全体に白っぽくなっているように見えます。

Dsc_0042

Dsc_0043

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当然ですが、トップ・チップですから、排気は頂上から行っています。

PTT2S

Rt_ptt21

PTT2S RT La Radio Technique DARIO のPTT2 未使用品です @8,000円

Rt_ptt23

メタル・シールドをされていますので、中が見えません。

上から見ると、行灯型プレートになっています。





PTT2Sif_ptt21

SIF PTT2 未使用品 2本セット 50,000円

Sif_ptt22

平行2枚プレート、梯子状グリッドは同じ形状です。

Sif_ptt23

WE100シリーズとそっくりでしょう。技術的には比較しようがありませんが。

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2012年8月 9日 (木)

岡谷HF-300Bと日本の300B

真空管を販売していますとたくさんの誤解や思い込みに出会います。それらを少しずつ記事にしていけば、すこしは正確な情報が普遍化されて妄想・幻想が減っていくであろうと思います。
資料編は投稿を受け付け、指摘した過ちのみならず当方の過ちも正されることを期待しましょう。

(2014.12.29追加)
この間のJIMTEC騒動について、とても楽しい時を持てました。ただ、真相は改善されずに未だUSR=岡谷といいまわっていられる方がいらっしゃいます。真相の門前に立ちながら、何故に門をくぐらないかわかりませんが、引き返される方がいられます。当方が、この件にこれ以上立ち入る必要はありませんが、真相をお知りになりたいのであれば、日本には、真空管を研究・展示している大学がいくつかあるようですので、そちらのお聞きになれば、良いと思います。中でも、電通大は資料の豊富さ、研究者の厚さは群を抜いていています。都合がつけば、現物をもとに解説をしてしていただけます。

第1回目は、岡谷電機が製造したAUDIOTRON HF-300Bです。

ご存知の方も多い、大変よくできた300Bです。生産数はxxxx本、フィラメント2.5Vや試作に終わったダブル・プレートのものもありました。市販されませんでしたが、WE300Bプレートを使用したものまで製造していました。HF-300Bを追求したチームの探求・研究心を知れば、真空管の見方まで変わるのです。

1)もちろんこれらの補修用の真空管(WE300Bのこと;注楽鳴舎)が市場に出回ることなど皆無で、関係者以外の入手は困難であったそうです。私は、1950年代に日本で製造された岡谷のHF-300B Auditron以外、1980年前半まで、ウエスタン・エレクトリックの純正300Bは日本でも海外でも見たことはありませんでした。(アンティーク真空管ラジオ、真空管アンプのTRNより)

2)日本では1974年に岡谷電機産業(株)がHF-300Bと言う型番でモデファイして発表しています。(EmissionLab 魅惑の真空管 オーディオアンプより)

2)は1)の年代を修正したものとして引用しました。HF-300Bは発売は70年代だったのです。
また、WE300Bの米国での状況は日本とはまったく異なるものでした。

3)逆に残念な球は、セトロン300B、1997年以降のWE300B、岡谷HF300B、です。これらの球は上部のマイカが茶色く変色しているものが多く、2本のばらつきも多いので10万円以上出して買う球では無いと思います。もちろんこれらの球は昔は安かったのです。(真空管アンプ修理mkbより)

上部のマイカが茶色く変色しているという現象は、全てのオーディオ管にでてきます。WE300Aであろうが、WE300B刻印であろうが、USN CW300Bであろうが、ある程度使用すれば、茶色く変色するのです。この方の根拠としているサンプルの数と使用方法がわかりません。真空管の構造・材質を誤解されていなければよいのですが、これだけではわかりません。
4)JMTECの2A3の出所は、東欧でも中国でもなく、岡谷ロダン真空管が濃厚。それは作りを見ればわかる。
プレートの材質や、表面処理は日本製。古いマツダ球とも似ている。しかもスプリングでフィラメントをつっている。
およそ1970年代製造の新型の球でスプリング吊りというのが決め手。ゲッターがきれいなのを見れば、
戦前の各社のスプリング吊りの球とも違う。その当時でも戦前の球のストックはなかったろう。
下側のマイカは、処理がHF-300Bのものと酷似している。ゲッターの飛ばし方も、岡谷製2A3に似ている。だから、JMTECマークの300Bは、岡谷ロダンのHF-300Bのはず。(2CHログ OTL回路 MB-850-A : 2007/07/16(月)書き込みより)
JMTECは戦前よりある日本の真空管メーカーです。主に2A3を製造していたところですが、どうしても真空度が上がらないので、あるとき岡谷に相談に来たそうです。それはJIMTECに社名変更となる前の話です。それ以来、先生を越すことはできませんでしたが、不良率は桁違いに減ったそうです。ですから、ゲッターの飛ばし方も似るのは当然です。この方の見立てや知識での問題点は、JMTEC 2A3が人造マイカを使用していることを説明していないことです。岡谷は絶対人造マイカを使用しませんでした。300BはJIMTEC自身の製造のようですが、わかりません。生産数が判明すると部品や生産の全てがわかります。プレートやマイカが小ロットでつくられることはないのです。<この部分情報収集に誤りがあったようです。;JMTECは真空管メーカーではありません。実際に製造したメーカーは秘密なのですが、当時ある大メーカーの下請けといわれています。>
5)USR 300B 海外通商(岡谷製の海外向けブランド?)(響 HiBiKiのリストより
USRもどこで生産されたのか、全くわかりません。現物を入手すればある程度はわかりますが、購入する価値はないので不明なままにしておきます。JIMTECもUSRもプレートをどのように入手したのか、これが最大のなぞになります。推測はつきますが証拠がありませんので、機会があれば記事にします。また、HF-300BはOEM生産はしませんでしたから、海外向けプランドという発想にはある根拠にしかありえません。<海外通商はあきばの販売店で、イコールJMTECだそうです。>
2014年10月14日追記
JIMTEC 2A3の製造メーカーがわかりました。実際に生産したメーカーの関係者からの情報です。JIMTEC 2A3の商品ページにてご紹介します。



2012/08/09 追記
岡谷HF-300BとJIMTEC 300B、USR 300Bとの見分け方
 プレート下部マイカにロットが入っているのが岡谷製です。マークが消されていたりプリントされていたりしたときには、このマイカに記されたロットを探してください。
ところで、HF-300BはWEと同じように、1万時間に耐えるものとして設計・製造されました。JIMTEC 300BやUSR 300Bは岡谷電機にて設計・製造されたものではないので、耐久性に係るデーターがありません。データーの投稿を是非お願いします。
     5)USR 300B 海外通商(岡谷製の海外向けブランド?)の続き
つい最近、現物を見る機会を得ました。それにより、USR 300Bの状態が良くわかりましたので、報告しておきましょう。
1.マイカは手加工ですから、端部がギザギザとなっている部分がある。数十枚程度のものということです。
2.ゲッター台はリングですから、岡谷製ではありません。特注で請けたなどと考えないで下さい。メーカーが小ロット生産をするということがどんなことか理解できないなら別です。1970-80年代ですよ。
3.電極変色
a.プレートの一部が灰色白色になっている。錆をそのままにして使用すると同じ現象を起こします。
b.電極が支柱が虹色や紫色になっている。排気が不十分にもかかわらず高熱を与えると金属に着色します。
4.溶接が雑であるので、金属が飛散してマイカに付着している。
これが岡谷製品とすると、岡谷電機は、三流会社であったことになります。USR 300BとHF-300Bの違いが分からないということが何を意味しているのかは、以上でお分かりでしょう。

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2012年8月 8日 (水)

AXIOM-80のメンテナンス

アキシオム 80 の修理をしました。

レコードのお客様より、使用中のアンプに突発的雑音が発生し、音が急に悪くなったので、直して欲しいとの連絡がありました。当初、購入したところで、修理が出来ればその方が良いので、その方針でいくことになりました。その結果、ヴォイス・コイルが破損していたそうです。破損は致命的でなく補修可能なものだったので、修理を行ったとのことでした。

ところで、それで終わればハッピーなのですが。再度連絡があり、自宅にて、箱にセッティングして音出しを行ったところ、小さく音割れする、音量が不足している、他チャンネルと音が違いすぎることがわかったそうです。当然、修理が不全なのですから、完全に行えばよいわけで、手直しをしてもらうことを勧めました。

本記事があるということは、結局当舎が修理を行ったわけです。経緯をくどくとと書いたのは、これから修理をおこなったことによって判明した問題点の背景が必要となったためです。

Dsc_0651

Dsc_0652

Dsc_0655

修理を請負、点検したところ、小さく音割れをするのは鉄粉によるもの、音量不足は、ダンパー調整不良とヴォイス・コイル動作時接触と思われました。左右の音質が異なるのは、このユニットだけでは分かりません。

さて、点検調査でユニットを分解する必要が無いことが分かりましたので、鉄粉の除去、6本のダンパー調整をしました。可聴周波数による音質音量点検で、音質・レベルが一定に仕上がっていることが確認できましたので、ダンパーの補強を行なって終了です。

引渡し検査後、もう1台の修繕をお勧めしました。何故って?当然でしょう、修理・調整の出来ているものと、されていないものとは音質がまったく違うのです。

数日後、もう一台持ち込まれました。とても気に入っていたユニットの方なので、修理・調整の必要が無いと思っていたが、実際に聴いてみると、我慢できないほどの違いが出てしまったそうです。左右アンプを替え音出しをしてみても、同じことが判明しただけでした。

二台目のユニットを点検してみますと、こちらの方が状態が悪いことが分かりました。最終的に、一台目と同じに仕上がり、お客様のところでも違和感の無いことが確認されたのです。そこまで持っていく間の問題点が今回の記事記載の目的です。

2台目の課題
1台目と同じ音質・レベルにする
ところが、このユニットはいろいろ手が入っているのです。

2台目の問題点
1)フレームとマグネットとは製品化時の相手ではないと思われる 他の部品もそうかもしれない
2)ダンパーとコーン紙との接合が緩んでいる箇所がある
3)ヴォイス・コイルのリード線に緑青部分がある

1)はユニットの能率に直接係ることです。レベルが合うのかどうかは課題が残ります。
2)ダンパーのテンション調整によっては、将来コーン紙破損がおこります。
3)リード線はこれも将来断線してしまいます。
2・3)は対症療法しかありません。本ユニットの状態がそれで十分である程度の状態でした。そうでなければ、ダンパーの全面的取り付け直しやリード線交換・巻きなおしとなります。そうなると、新規にユニットを購入した方が安価になるのです。

Dsc_0654

ダンパー端末処理を補強

Dsc_0650

リード線の錆処理による変色

修理終了品の音出しは、お客様宅で、行ないました。AXIOM-80のようなユニットには、箱容量が必要ですが、大出力アンプは必要というわけではありません。多くの方がQUADをお使いのようですが、アンプの整備がおろそかになると、過大出力をつくりだせるQUADによって、ユニットを破損させます。

さて、お話は、これでお仕舞いというわけではありません。お客様宅に伺ったついでに、そのアンプの状態も点検してきました。これは次回になります。

最後に、本ユニットはオリジナルの最初のほうです。

その後、10日ほど後のことですが、結果報告ということで、ご連絡を頂きました。

アップライト・ピアノの音がグランド・ピアノになったような音になったそうです。

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